試行錯誤
「森を見て木を見ず」ではなく「木を見て森を見ず」でもない。森と木の両方を多角的に見ながら森林全体としてより良い方向に向かう可能性を広げていく。
様々な小さな失敗を積み重ねる思考過程の中で、変化と改善を繰り返し一つの個別解を模索する。設計のプロセスにはこのような創造的な探索がとても大切です。『試行錯誤』は、「人」・「場」・「時」のそれぞれの関係性について仮説を仮置きして試す事を繰り返しながら、より望ましい方向性の全体構想を導き出すための重要な行為であると考えます。
有心
「建築」に於いて試行錯誤により創造された個別解は、「場」を深く読み説きそして「人」に充足感をもたらすように具現化を図ることで「時」に対して長く有機的に結び付けていくことができる。
奥深く本質を感じ取り、生じた事象を自身の持つ感性とセンスでしっかりと思慮深く捉える『有心』を持って建築に対する美意識を深化させることが大切だと考えます。
創作
「建築」とは、全体のクオリティをより最適化するために必要なディテールの追求とそれを実現化させるための技術を持って形成されるものです。
これまでに建築界で感受し経験してきた事象から、吸収したことを消化し融合させて再構築する。ロジックによって形成されるものではなく心を持ってより高いレベルで実践していく『創作』が大切だと考えます。